本文の内容は、2021年5月17日に Jesus Ángel Samitierが投稿したブログ(https://sysdig.com/blog/promcon-online-2021)を元に日本語に翻訳・再構成した内容となっております。
今月は、PromCon Online 2021とKubeCon EU 2021が開催され、とてもエキサイティングな月でした。
これらのプレゼンテーションでは、機能の発表、ライブデモ、刺激的なユースケースが盛りだくさんでした。ここでは、PromCon Online 2021のハイライトをご紹介します。
Prometheus remote writeの未来
Prometheus remote writeは、本当にエキサイティングな機能です。開発の初期段階ではありますが、コミュニティでは強い支持を得ています。
その人気の高さと、数多くの異なる実装があることから、ある程度の標準化を設定する必要があります。以下は、Tom Wilkieが発表したPrometheus Remote Writeの機能です:
- メタデータ(#HELP)とexemplars(トレースのID)を含む。
- 帯域幅の利用率を向上させる。
- フロー制御メカニズムの導入
Prometheusコンフォーマンスプログラム
Richard Hartmannは、Prometheusコンフォーマンスプログラムを発表しました。これは、Prometheusを中心とした大規模なエコシステムが構築されていることを示す良い指標です。
このプログラムは、Prometheusと統合するさまざまなプロジェクトの互換性を保証するために、Julius Volzによって紹介されたテストスイートを設定します。この結果は、メトリクスのためのPrometheus長期保存ソリューションを探している場合、意思決定のための良いインプットになります。
Kubernetesロールアウトの自動化
Anais UrlichsとBartlomiej Płotkaは、Prometheusを使ってカナリアリリースを監視することで新規ロールアウトのエラー率を検出する方法について、素晴らしいライブデモを発表しました。
また、変更を元に戻して前のバージョンに戻るための自動ロールバックトリガーを構築する方法も紹介しました。
ライトニングトーク
5分間の集中的なプレゼンテーションが特に興味深いものでした。
promツールに関する発表もありました。まず、レコーディングルールの履歴値を計算する方法を学びました。次に、構文を検証するだけでなく、フィールドの許容値を定義することができるアラートルールバリデーターを紹介しました。
データセンター向けのアプリケーションでは、SNMPデバイスからメトリクスを収集する方法や、Prometheusを使って電力消費量を予測する方法などが紹介されました。また、ライトニングトークでは、アラートのサイレンス設定や、リモートライトエンドポイントでのロードテストの実行方法などが紹介されました。
Prometheusの旅に役立つ情報
SysdigがPromQLを含むPrometheus標準をサポートしていることをご存知ですか?
Prometheusを導入するエンドユーザーを支援するための一般的なガイドをまとめました。