本文の内容は、docs.sysdig.com上のVulnerability Policiesを元に日本語に翻訳・再構成した内容となっております。(2022年6月14日現在)
注意事項
このドキュメントは、2022年4月20日にリリースされた脆弱性管理エンジンにのみ適用されます。正しいドキュメントを使用していることを確認してください:使用するスキャンエンジンについて
概要
Sysdigには、PipelineとRuntimeの両方の脆弱性に対するスキャンポリシーが、関連するルールバンドルとともに、すぐに利用できる状態で含まれています。ポリシーやルールの編集や新規作成は、どちらも同様の手順で行うことができます。
ルールバンドルの作成
ルールバンドルは、グループ化されたスキャンルールのセットです。備考:
- デフォルトのSysdigルールバンドル(Sysdigシャベルのアイコンで識別)は削除できませんが、新しいルールバンドルのテンプレートとして使用したい場合は複製することができます
- 同じルールバンドルは、複数の異なるポリシーに使用することができます。
- ルールの順番は評価の観点からは関係ありませんが、視覚化しやすいようにお好みで整理してください。
作成手順
1.Policies > Rule Bundles
を開き、 +Add Bundle
をクリックします。2. パラメータを入力します。
- Name: このルールバンドルにユーザーが割り当てた名前
- Description: ユーザーが割り当てたルールバンドルの説明
- Rules:ルールバンドルは、1~N個のスキャンルールで構成されています。ビジュアルエディターを使用して、新しいルール(インターフェースでは「カード」として表されます)を作成および設定することができます。
Save
をクリックします。これで、このルールバンドルをポリシーに添付することができます。例
以下の例では、ある脆弱性が以下のような場合にチェックにfailします:- 深刻度が High または Criticalで、AND
- 60日以上前に発見されたもので、AND
- 修正プログラムが公開されている、AND
- 公開されているエクスプロイトがある
備考:
- 同じポリシーバンドルに対して、同じルールテンプレートの複数のバージョンを作成することができます。つまり、上のタイプの脆弱性のようなカードを2つ以上持つことができます。
Vulnerabilities: Severities and Threats
- 同じルール間の条件は AND ロジックで評価されます。上の例のように、脆弱性が違反と見なされるには、すべての条件を満たす必要があります。
- ルールバンドル内のすべてのルールは、OR ロジックで評価されます。
- いずれかのルールが違反の場合、ルールバンドルは違反となります。
- また、ルールバンドルが違反の場合、それを含むポリシーも違反となり、「Failed」とみなされます。
スキャンポリシーの作成
組織の脆弱性管理ガイドラインを満たすために、必要に応じてカスタムスキャンポリシーとルールバンドルを作成することができます。スキャンポリシーとルールの基本的なコンセプトは以下のとおりです。- 1つのイメージは、1~N個のポリシーで同時に評価することができます。
- 1つのポリシーは、1~N個の評価対象ルールバンドルを含むことができます。
- ルールバンドルは、評価対象となる任意の数のルールで構成されます。
パイプライン
1.Policies | Vulnerabilities > Pipeline
を選択します。パイプラインスキャンポリシーリストが表示されます。2.
+Add Policy|Pipeline
をクリックします。3. パラメータを入力します:
- Name: このポリシーにユーザーが割り当てた名前
- Description: ユーザーが割り当てたポリシーの説明
- Always apply toggle:使用するマッピング戦略。
-
Always Apply
を有効にすると、スキャナーのすべての実行でこのポリシーが適用されます。これは、CLI パラメータで上書きできません。 Always Apply
を無効にした場合、このポリシーを評価に適用するには、スキャナーの実行時に明示的に要求する必要があります。
-
- Rule Bundles:ポリシーには、評価されるルール バンドルが含まれます。このウィジェットを使用して、このポリシーに使用されるバンドルを追加、削除、または変更できます。
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Edit Assigned Rule Bundles
をクリックし、割り当てるバンドルを切り替えます。Update
をクリックします。
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- このポリシーでイメージをスキャンする方法: スキャナー実行にポリシーを適用するために使用するコマンドラインをプレビューするヘルパーウィジェットです。こちらもご参照ください。Sysdig Secureの入門
4.
Create
をクリックします。ランタイム
1.Policies | Vulnerabilities > Runtime
を選択します。Runtimeスキャンポリシーリストが表示されます。2.
+Add Policy|Runtime
をクリックします。3. パラメータを入力します:
- Name:このポリシーにユーザーが割り当てた名前
- Description:ユーザーが割り当てたポリシーの説明
- Scope:
Entire Infrastructure
を使用するか、または希望のスコープを設定します。-
See Workloads in this Scope
をクリックして、スコープが有効であり、期待どおりに動作していることを確認します。
-
- Rule Bundles:ポリシーには、評価されるルールバンドルが含まれます。このウィジェットを使用して、このポリシーに使用されるバンドルを追加、削除、または変更できます。
-
Edit Assigned Rule Bundles
をクリックし、割り当てるバンドルをトグルします。Update
をクリックします。
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