Falco、Wireshark、Stratoshark、Sysdig OSSのユーザーがつながり、協力し、成長できる新たなフォーラムを開設
<このプレスリリースは7/9/2025に米国で発表されたリリースの抄訳です>
7/9/2025 – 米国カリフォルニア州サンフランシスコ発 – リアルタイム・クラウドセキュリティのリーダーであるSysdigは本日、Falco、Wireshark、Stratoshark、sysdig OSSなどのオープンソースツールのユーザーをつなぐ新たなグローバル拠点「Sysdig Open Source Community」を発表しました。このコミュニティは、セキュリティ専門家、開発者、エンジニア、アナリスト、学生を含む世界中のエコシステムを結集・支援する場として設計されており、単なる技術的コラボレーションにとどまりません。認定プログラム、求人・フリーランス掲示板、メンターペアリング、学生向け支援センターなど、プロフェッショナルとしての成長を支援する多彩な機会も提供します。
Vinted社 Site Reliability Engineer (Falco User)、Edgaras Apšega氏のコメント
「私にとって、Sysdig Open Source Communityは非常に重要なフィードバックループの役割を果たしてくれます。世界中のプロフェッショナルがどのように新たな脅威に対応しているのかを知り、新しいツールを学び、ベストプラクティスを共有できる場所なのです。Falcoは、組織のニーズに応じた柔軟な脅威検知を可能にしてくれました。しかし、先手を打ち続けるには、常に進化し続ける必要があります。」
Sysdigは、Sysdig Open Source Communityの創設を通じて、オープンソースへの継続的な投資と支援をさらに強化しています。この新たなグローバル・コミュニティは、ユーザーがアイデアを交換し、スキルを磨くための場として設計されました。2025年1月に発表されたStratosharkの登場により、こうした統一的なコミュニティの必要性が一層明確となりました。
Stratosharkは、Wiresharkの持つネットワーク可視化の強みをFalcoのクラウド脅威検知エコシステムと統合することで、クラウド環境への可視性を大きく拡張します。Wiresharkは、ネットワーク解析とトラブルシューティングに長けた5百万人以上のデイリーユーザーを擁し、Falcoも先進的なクラウドセキュリティの分野で400万人超のユーザーと1,000人以上の貢献者を有しています。
Sysdig Open Source Communityは、これまで個別に存在していたオープンソースプロジェクトのサイロを打ち破り、グローバルなセキュリティ専門家を一つのハブで結び付ける役割を果たします。
Sysdig Inc. 創設者兼CTO、Falco開発者、Loris Degioanni(ロリス・デジオアー二)のコメント
「セキュリティの未来はオープンソースの上に築かれます。これは20年以上前にWiresharkが誕生したときと変わらず、今でも強く信じています。脅威アクターたちは、戦術やスクリプト、そして今ではAI技術までも共有しながら連携しています。こうした非対称な戦いに対抗するためには、私たちセキュリティの専門家も同じように協力し合う必要があります。Sysdig Open Source Communityは、彼らが共創し、日々使用するツールを進化させていくための場を提供するだけでなく、現場で起きていることを共有し、より強力で集合的な防御体制を築くためのオープンなフォーラムでもあるのです。
オープンに築かれ、コミュニティの力で進化する
オープンソース・セキュリティの世界は急速に進化しています。クラウド環境の複雑化と、次世代のプロフェッショナルの台頭により、より充実し、つながりのある情報空間がこれまで以上に求められています。
Sysdig Open Source Community は、次の主要プロジェクトのユーザー同士がつながり、協力し、学び合うための専用プラットフォームを提供します:
- Wireshark:1998年にリリースされ、過去10年で1億6千万回以上ダウンロードされた、世界屈指のネットワークプロトコルアナライザー。
- sysdig OSS:2014年に登場した、クラウドネイティブ時代のフォレンジックおよびインシデント対応を支える可視化基盤。
- Falco:2016年リリースの、CNCFによって認定された脅威検知のオープンソース標準であり、Fortune 500企業の60%が採用。
- Stratoshark:2025年初頭に登場した「クラウドのWireshark」と称されるクラウド・フォレンジックツールで、既に40,000回以上ダウンロード。
Sysdig OSSエコシステムには、すでに確立された大規模なユーザーベースが存在しています。新たに立ち上げられたSysdig Open Source Communityは、こうしたユーザーに加えて、各プロジェクトのメンテナー、Sysdigの脅威リサーチャー、エンジニア、サポートの専門家たちによって支えられます。
現在、ユーザーが質問や情報交換を行う場は分散していますが、このコミュニティはそうした点在する会話を一つに集約することを目的としています。これにより、より深いコラボレーションと知識共有が可能となり、ユーザー同士のつながりも強化されていきます。
コミュニティメンバーは、以下のような多彩な機会を通じて成長とつながりを深めることができます:
- 4つの主要OSS(Wireshark、sysdig OSS、Falco、Stratoshark)それぞれのユーザー向けフォーラムでのコラボレーション: 質問・回答・ベストプラクティスなどが蓄積された、検索可能な知識ベースを構築できます。
- セキュリティスキルを認定する認定プログラムへの参加:自身の専門性を証明し、キャリアアップに役立てることが可能です。
- キャリアにつながる求人・フリーランス掲示板の閲覧:コミュニティを通じて新たな仕事のチャンスに出会えます。
- 初心者から経験者までを対象にしたメンターペアリングへの参加:お互いに学び合い、支え合う仕組みが用意されています。
- 業界を目指す学生を支援する「学生サポートセンター」の活用:プロジェクトや課題に取り組む際に役立つ多くのリソースが提供されています。
Wireshark創設者、Sysdigオープンソースプロジェクト担当ディレクター、Gerald Combs氏のコメント
「オープンソースとは、単なるコードの集まりではありません。それは“人”であり、セキュリティの基準を引き上げることに他なりません。WiresharkやFalcoといったツールをキャリアを通じて使い続けてきた人々にとって、このコミュニティは学び、革新し、そして基準を高めていく場となります。長年のWiresharkユーザーがその専門知識をクラウド環境へと移行できるよう支援することから、OSSセキュリティの基本を学びたい新規ユーザーへのサポートまで、Sysdig Open Source Communityは、すべての人に価値あるものを提供します。」
今すぐ登録を!
Sysdig Open Source Communityへの参加登録は本日より受付開始となり、公式フォーラムは2025年7月28日にグランドオープンします。
7月15日〜25日の間に実施される4回の抽選では、認定コースの受講料やイベント登録費が無料になる特典が当たるチャンスもあります。
また、コミュニティ登録メンバーは、限定セッションへの先行アクセスや、Loris Degioanni氏・Gerald Combs氏・Kubernetes共同創設者Craig McLuckie氏による、8月開催予定のオンラインローンチイベントをはじめとした最新イベントの優先案内を受けることができます。
登録は下記URLより受け付けております(英語のみ)
https://community.sysdig.com/
参考資料
- Sysdig Open Source Communityへの登録
- ブログ:セキュリティの未来はオープンであり、統一されたハブが必要です:Sysdig オープンソースコミュニティがここにあります
- Sysdigのオープンソースプロジェクト:https://sysdig.jp/opensource/
Sysdigについて
クラウドでは、1秒1秒が重要です。攻撃は瞬時に進行します。その環境でセキュリティチームはビジネスを減速させることなくクラウドを保護しなければなりません。Sysdigは、ランタイムインサイトとオープンソースのFalcoによってリスクの変化を即座に検出し、クラウド攻撃をリアルタイムで阻止します。クラウドのワークロード、アイデンティティ、サービス全体のシグナルを相関させることで、隠れた攻撃経路を発見し、真のリスクに優先順位を付けます。予防から防御まで、Sysdigは企業が重要なこと、すなわち自社のイノベーションに集中できるよう支援します。SECURE EVERY SECOND. – Sysdigで1秒1秒をセキュアに